8月も残り1週間となり,まだまだ残暑厳しいかと思いきや,先週あたりから一気に季節が進んだ気がします。朝晩の涼しさ,日に日に遠くなる蝉の鳴き声,出番が入れ替わったような夜の虫の声。あれだけ暑いと感じた今年の夏も,その面影は確実に薄れつつ,すっかり秋の気配に包まれてきた今日この頃です。
最近の小中学校は9月を待たずに2学期が始まるようで,多くのところで今週から2学期がスタートすると聞きました。今日などは宿題に追われて必死に机に向かっている世間のおチビちゃんも多いでしょうね。今日の日曜日は先の「夏休みの宿題はいつする?」問題の切羽詰まった派が最高に活躍する一日ということですね(笑)
そんな子供たちも含め,人にはそれぞれ『得手不得手』があるのは間違いありません。自らの『得手』を伸ばすことと,『不得手』を克服することはどちらも先の人生を豊かにすることに繋がると思いますが,経済学ではどちらかというと,前者の『得手』を伸ばすことに重きを置くことが重視されているように思います。その最たる例が『リカードの比較優位論』です。「懐かしいな~,久しぶりに聞いた!!」っと思われる方も多いのでは・・・(笑)その比較優位論が伝えていることは,自分はそれが一番でなくても自分の得意とする分野に特化することで,社会全体にとってもメリットがもたらされるということです。私,その教えを否定する気は全くありませんが,私個人としてはやはり何でも出来る人に憧れるし,自分も出来ればそうありたいと思っていますが,それが容易くないということも重々承知しています(笑)では,私の得意分野って何だろう~っとふと考えた時,真っ先に思いついて,それ以外はなかなか思い浮かばなかった分野がやはり『ワイン』です。じゃぁ,それに特化してきたのかというと,まったく趣味の域を出ていません。彼此18年近く前になりますか,三宮に向かう阪急電車の車窓から目に留まった「ソムリエスクール」の看板を見て,一時は本気で悩んだのです。そっちの道に進もうか・・・っと。あれから18年近くが経ち,今はやはり「仕事にしていなくて良かった~」っと思うのです。もしこれが仕事なら,自分で楽しむワインより,人に楽しんでもらうワインを優先しなくてはならないのですよね。人間として未熟な私はやはり自分で飲みたいワインを飲める方が幸せだと思ってしまいます。リカードの『経済学および課税の原理』(1817年)という著書の中で紹介される「比較生産費説(比較優位論)」では,ワインの生産と衣類(ラシャ)の生産の二つを例に挙げ,二つの国がどちらかに特化することで双方にとってメリットがもたらされるとしていますが,この夏もほぼ毎日ワインを口にして思うことは,私にとっては結果的に衣類の生産の方が高い効用を得られたということで,必ずしも人生は理論が教える通りにはならないな~っと悟った今週のひとりごとです。
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